歌と歌手にまつわる話

(139) 徹ちゃんと Me And My Shadows


小川 徹のライブで  2005/1/29

小川徹というサラリーマンがいました。ソウルっぽい歌を歌いました。歌が道楽で、とてもユニークな男だと思っていたら会社を辞めてしまいました。

まだ、その大会社のサラリーマンだったある年、春夏秋冬に4回ライブをやりたいと言いました。本当にやってしまいました。わたしにも手伝えと言ってきました。何曲かデュエットで歌いたいというので、”Me And My Shadow”と”You Always Hurt The One You Love”と”Still There's You”の3曲をやろうということになりました。

”Me And My Shadow”はもともとシンプルな曲なんですが、シナトラとサミーがものすごいアレンジで歌いました。10年ほど前にこれを私に「一緒に歌おう」と言って、譜面を送ってきた男がいます。ダラスに住むビッグバンド歌手のCraig Thompsonです。彼はアメリカから私のサイトを眺めていたのです。「私はジャズ歌手です」とメールをくれました。いい人間かどうか直ぐわかります。

「東京に行ってライブをやる」と言ってきました。若いのに早起きで、4時半とか5時に起きるのだそうです。そして、ダラスから東京に電話してきます。電話でデュエットの練習をしました。変わった歌手です。「よし、お前のライブの応援をしてやる」と当時神楽坂にあったSOMEDAYでのライブに25人仲間を連れて行きました。「お父さんか、お兄さんみたいだ」といって喜びました。

マヌエラで歓迎会を開いてやりました。そこで2人で”Me And My Shadow”を歌いました。

強烈に難しい歌です。乗りが勝負です。この難しいバージョンを小川 徹とライブで歌うことになったわけです。家に来て練習をしました。その音源が、この間出てきました。2人の掛け合いを聴いてください。

 

この歌は1927年、 Al Jolson, Billy Rose, and Dave Dreyerが作ったことになっています。実際のところはBilly Roseが詞を書き、Dave Dreyerが作曲しました。Al Jolsonは歌いました。しかし、クレジットすることによりお金が入ることになるので、3人の名前が著作者になっているのです。(2011/5/12)


小川 徹はかねてからジャズのシーンをハイビジョンの画質でテレビに配信するというアイディアを実現しようとしてきました。この何年か、いろいろ紆余曲折はありましたが「ジャズ道楽」という会社を立ち上げ、ジャズのライブシーンをビデオ配信しています。

みなさん、You Tubeも結構ですが、大画面ですばらしい音響と画像でジャズライブをお楽しみください。ただみたいなお値段で居間が居ながらにしてライブ会場になります。

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