ジャズと雑学

(38) 川村隆英 ジャズ・タップ・ダンス
タップには"rehearsed Tap"と"Jazz Tap"とがあるのだそうです。前者は決められたコースにしたがって踊ります。後者はどう踊るか決まっていないのです。ジャズのアドリブと同じです。ドリー・ベーカーは"Jazz tap"が好きだといいます。彼女なら当然そうです。最近、日本に上手な"Jazz Tap"ダンサーがいて、ときどき競演するのだそうです。楽しいといっています。 

川村隆英というジャズ・タップ・ダンサーで南青山のBody & Soulや原宿のKey Noteなどでよく一緒に出演します。私も2度ばかりDollyの歌に合わせて踊るところを見ました。

この話を書いたのは1999年でした。独立したページではなくサミー・デイビスJr.のページに3項目書いた話の1つです。⇒サミーのページ


Takahide Kawamura

13年たった2012年7月に川村隆英本人からメールが飛び込んで来ました。驚きました。この稿を書いたページは何処だったかも忘れかけていて、記憶をたどり懸命になって探しました。見つかりましたよ。

川村君は数か月前に私のジャズサイトを見つけで面白くて読み進んでいくうちに、自分のことが書いてあるページを発見して「10年以上も前の話だ」とびっくりしたと言っています。そりゃびっくりしたことでしょう。10月に江古田のBuddyでライブがあるという知らせです。是非、会いに行きます。そして、Dollyにこの話を伝えます。

 

なんか凄く嬉しい夜になりました。現在、夜中の2時です。さぁ、川村君にメールの返信を出そう。(2012/7/3)

⇒ 川村隆英オフィシャルサイト


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2012年秋のLive Tourの最後は江古田Buddyでのライブです。川村君は私のところに「招待です」といってチケットを2枚送ってくれました。あっという間に夏が過ぎて10月12日になりました。

昔、Dollyのライブでは歌に合わせて踊ったものでしたが、Jazz Tapだけのライブはこれが初めてです。いやー、これは大変な重労働です。

歌をさえずっていればよい歌手の人たちよ。隆ちゃんは背広の背中に汗が噴出しています。私達は口をあんぐりと開けたまま見ているだけです。


大勢のお客様が見に来てくれました。

今夜のテーマはセロニアス・モンクでした。モンクの曲はメロディもリズムも尋常ではありません。難しいのです。これにもたまげてしまいます。

10何年ぶりの再会です。初めて会ったころは、まだ30歳になるかならないかの若者だったのです。しかし、何年経ってもスマートな体形は変わりません。一晩のジャズタップのライブがこんなに激しいものだとは、ジイチャンは驚くのみ、今夜は感動しました。

今度は誰かを連れて行って驚かせてやろう。(2012/10/12)


秋のライブツアーも一段落したので「広島お好み焼きを食べに行こう」ということになり、四谷三栄町の「凡」に出かけた。腹がはち切れそうになるくらい食べた。腹ごなしに赤坂マヌエラに移動した。隆ちゃんは凡はよく知っているが、マヌエラは初めてのこと。

この日はコンボデーといい、ピアノトリオ+サックスという豪華な伴奏メンバーの日。これをお目当てに歌いに来るコンボデー族がぞろりと揃っている。次々と難しい歌を歌うので隆ちゃんはびっくり。「こりゃぁ、カルチャーショックだ!」

昔、Dolly Bakerとのライブは楽しかったに違いない。Dollyの歌はスイングする。タップとスイングとは相性が良い。幸いなことに私にはドリー仕込みのレパートリーがたくさんある。人が歌わない”Old Man Time”を歌った。隆ちゃんはじっとしていられない。タップフロアーを用意してないマヌエラの絨毯の床で踊りだしてしまった。かつて、Milt Hintonが歌い、そしてDolly Bakerがよく歌ったこの歌。隆ちゃんはアメリカでMilt Hintonとも共演している。

まさかこの歌が出てくるとは思わない。びっくりしたのだと思う。いやー、この晩のマヌエラは最高に盛り上がったのだった。(2012/10/31)


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