ジャズと歴史にまつわる話

Willie 'The Lion' Smith と Herlem Photo


A Great Day In Herlem @Art Kane, 1958
(クリックで拡大)

1958年にArt Kaneがハーレムで撮影した有名なジャズミュージシャンの集合写真がある。彼はEsquire誌に雇われて初の仕事がこの写真の撮影だった。この写真が「The Esquire Magazine, January 1959」に掲載されて有名な写真となった。 お馴染みの名前も大勢いるが初めてお目にかかる人もいる。

Art Kane(1925-1995) と Esquire Magazine

2004年のスピルバーグの映画「The Terminal」では、この写真をストーリーの題材としている。たまたま、ベースの大原潤さんが貸してくれたDVDを見て驚いた。映画の中でこの写真が出てきたのだ。そこで改めてこのページを書いている。

映画の話は⇒こちらにある。

■    

集合写真には57人のミュージシャンが写っているのだが、実は58人目がいたのだ。それはWillie "The Lion" Smithなのだが、Esquireに掲載された以外に沢山の写真やシネがあるのだが、そこにはライオンの姿が見られる。

ところが件の写真撮る頃には、立ちん坊で疲れてしまい、はじめはLucky RobertsとMaxine Sullivanの間にいたのに抜け出して休憩を決め込んでしまったのだ。

集合写真の場所の左側に階段がありここで休んでいたというわけ。それにArt Kaneは気がつかなかったらしい。

カウント・ベイシーはやはり立っているのが辛くて歩道に子供たちと一緒に座っている。

この写真を巡っていろいろなミュージシャンが放送や雑誌などからインタビューを何度も受けたということだ。

「Bill Crumpって誰だ?」ということで、知っている者がいないとか、いろいろミステリーじみた話がある。撮影に間に合わなかった者もいたという。話のタネは尽きない。

さて、こうして見ると58人いることになる。↓


始めはここにいたのに
   

こんな所で休んでいる


(2012/8/21)

■    


  Index       Previous Next