| ジャズと雑学 |
(21) ジュリアス・シーザーとジャズと煙草 These Foolish Things Remind Me Of You |
![]() Julius Caeser (100-44 B.C.) |
1935年のスタンダードの名曲"These
Foolish Things Remind Me Of You"には、
♪"You came, you saw, you conquered me." というくだりがあります。これはトランプのダイヤの「まさかり」を持った「キング」のモデルでもあるジュリアス・シーザーが、紀元前47年に第六軍団を率いて遠征し、現在のトルコ、カッパドキヤの近くの「ゼラ」でオリエント軍を打ち破った時、ローマ元老院に報告として送った簡潔な言葉、「来て、見て、勝った」(VENI VIDI VICI)の英語訳である "I came, I saw, I conquered" をもじっていて洒落ています。 |
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"VENI VIDI VICI" という言葉は、余程の愛煙家でも気が付かぬかも知れませんが、フィリップ・モリス社の"Marlboro"という煙草の箱を見ると、その中央、王冠と馬をあしらった同社の紋章の下部に、小さく書き込まれています。 この話は、Newport Jazz Festival の考案者であるLorillard夫妻が Kent や Newport でおなじみのタバコ産業で財を成した大富豪である話を書き、それを見た敬愛する鈴木英夫さんがマルボロの話を教えてくれたのです。相変わらずの博学ぶりに脱帽です。普段、Marlboroを吸いませんので買って眺めました。 |
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話変わって、娘がこのページを見て「Marlboroの意味を知っているか?」と言いました。"Men Always Remember Lady Because Of Romance Only"の頭文字を集めると"Marlboro"なんだそうです。誰が考えたのか知りませんが、ばかばかしい限りです。 以下は真面目な話です。もともと、イギリスのロンドンからブリストルに行く途中にMarlboroghという市があります。"borough"という語はEdinburgh"の"burgh"(村)と同じような意味を持ち、もともとはヨーロッパ各地に××ブルクという名の都市があります。 アメリカではいくつかの州での自治町村を意味する言葉です。コネチカット州やマサチューセッツ州にはMarlboroughという市がありますし、メリーランド州やサウスカロライナ州にはMarlboro County(郡)があります。おそらく"boro"は、"borough"を簡略化した書き方でしょう。"marl"とは泥灰土という意味です。 そのイギリスのマルボロで2002年7月12〜14日の3日にわたって"Marlborough International Jazz Festival"が開かれたのだそうです。どうです?やっぱりMarlboroはジャズにまつわるタバコなのです。 |
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"Marlboro Country"という言葉はタバコ産業を象徴する言葉です。フィリップ・モ−リス社のTVコマーシャルで"Welcome to Marlboro Country"というコピーが使われました。カウボーイがマルボロを吸いながら馬に乗って広大な自然の中を歩く風景です。 また、スエーデンでは1994年に一人のNSG(Non Smoking Generation)が、その背景に「墓場」を使った禁煙ポスターを作り出して、タバコ産業に強烈なアタックをかけました。これは社会的反響を巻き起こし、スエーデンだけでなく各国でタバコの宣伝がしづらくなる結果となりました。 1200枚のこの広告板が街頭に掲げられたということです。これが"The Advertisement of the Month"の第一位になりました。 |